ひょんな場所で見かけた。
黒岡が歩いてる。
ここで出逢うとは夢にも思わなかった。
オイ~黒岡 久しぶりやのぅ~・・・奴とは高校卒業以来会う機会が無かった。
振り向いたけど俺の居る方を見て少し首を傾げたかと思うと興味を示さず遠ざかって行こうとしてる。
どうやら俺の顔を全く覚えて無いようや・・・。
オイオイ@ちょっと待てよ@俺の顔を忘れたのか?
高校の時 同じクラスだったじゃ無いか~ほら@俺だよ~・・・
って顔を突き出し気味で話し掛けたら
気配でも感じたのか!
不思議な表情で振り返り首を傾げて辺りを見回してる。。。
もしかして俺の姿が見えないのか?がぁ~ん。
・・・・・・・あん時の出来事を思い浮かべると何か一気に辛くなるし。そりゃそうやわ~~・・・・・・・・
俺が高校に通ってたのは僅か半年程やったもんな~。
あの交通事故のせいや。
普段通り普通に道を歩いてたら断りもせず不意に突っ込んで来やがった。
白いライトバンめぇ~(。。*)ぅん
気が付くと線香に包まれて深い読経が響いてる。幼なじみの法(nori)ちゃんの声やん・・・
(千代院流派の彼はこの時、未だ若いにも関わらず寺の跡継ぎとして既に頭角を露わにしてるやん♪)
何が起きたのか@此処は何処なんか!数分は全く解らなくて頭の中が真っ白になったけど
冷静さを取り戻すまでの数秒!
今まで俺の人生が走馬燈のようにクルクル廻り一瞬で全てを振り返えれたよ。
凄い才能が在り優れた俺だと考えてたったけど召される間際って誰も同じ経験をするんだろうか!
閻魔さんが教えて繰れた!(。。*)ぅん
天国行きと地獄送りを決めるのは勿論@あの閻魔大王
始めて対面した時は写真で見た像とは全く違って意外な美形に驚いたよ。
穏やかな笑顔でメッチャ優しく感じる@そうね有名人に例えるとバカボンのパパ風味かな^^
あの人格だからこそ天と地往き運命を決定付ける事が出来るのか恐怖を感じるね(。。*)ぅん
話しを戻すけど、ぶつかる瞬間@運転手は下を向いてたのが見えたよ。
よそ見して運転するとは(危険運転致死) に他ならない悪行やし。
ええ加減な人間や~
現世では使えなかった能力が天国に来たら誰もが身に付く仕組みになってるんやけど
この運転手、他に色んな悪行が在ると思ったからマジで調べてみたんや。
語るも恥ずかしいことから腹立たしい限りのものまで
そりゃぁ~出るは出るは。。。えげつない事して来た悪人やったんよ。
こんな責任力の無い奴に俺の生涯を奪われるやなんて運の無い星の元に生まれたとしか言ぃようが無い。
悔しくて悔いても悔いても悔いきれないし自分が逝ったなんて到底、思いたく無かった
現実は覆えりはしないのよねぇ~ぅむ~><。
人の道から外れるかも知れないけど、俺が居るあの世からいつか被疑者に仇を打ってやろうと考えるのは
人としてあるまじき行為とは言え 腹だたしい気持ちはなかなか治まるもんじゃぁ~無い。。。
殺されたんやもんね~(。。*)ぅん。自覚した時の無念さは説明し難い。
あの世に来ればもぅ~肉体を持てず人では無くなったって・・・マジで複雑な心境やん~!ぅん。
ただ一つ興味を持てるのは、あの世では現世で考えられない現象が日常茶飯事、起きている。
一日がこの世での1200日に換算される。。。
それに加えあの世とこの世を自由に行き来できる免許を取得出来る学校が在ってさぁ~。
一週間の講習を受けて卒業試験に合格すると現世への里帰り旅行のチケットを購入する
資格を持てるんよ。
そこで考えたんよ~ヽ(´o`; オイオイ
これを美味く利用して敵討ちを計画してやろうと・・・
頑張ってさぁ~実行できる手はずを整えた訳で^^。
それが昨日のことやったんよ^^v。
あの世に来てから、あっと言う間に一週間が過ぎてしまったもんねぇ~。
現世では8400日23年半が経過したことになるんやけどな~!(。。*)ぅん
道理で黒岡も俺を全く忘れて終うてた訳やわ~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうしても心残りがあってもう一度この世に戻りたくて友に願い出た。
黒岡と福井のどちらでも良いから一日だけ体を貸してもらえないか!。。。。む~
承知してくれるなら願いを一つだけ叶えるよ。
何でも叶えるよ。
何がしたいんだ!何が欲しいのか?
初めてスキになった人に会い
たった一言で良いから
本当の気持ちを伝えたくて・・・
これはあの世で修行して試練を乗り越えると与えられる褒美なんだ。
空は満点の星 綺麗な夜に幽霊が出るなんて不自然だろうけど
あの世では現世でのうわさ話とはまったく違ったルールがある。
此処に来ると人の悪口は全く思いつかなくなるんや。
誰もが相手の立場になって思いやりを欠かさなくなってるんよ。
冗句も人を傷つける切っ掛けになるから余計な会話は交わさないし
心地よい言葉が行き交うのが常識になってるんよ。
それができない人は一度落ちると這い上がるのに数千年を費やすと噂される
云わずと知れた最果ての修業の地@
あの斉の河原へと導かれる恐ろしい光景よ(。。*)ぅん
逃れるには一つだけ手段があるが誰もが躊躇ってしまう。
それは一番大切な人を呼び寄せ代わって貰うことなんだ。・・・