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モネ・舟遊び

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■ 舟遊び(ノルヴェジエンヌ号で) (On the Boat) 1887年
98×131cm | 油彩・画布 | オルセー美術館(パリ)

こんなモネ^^めったに見れるもんじゃないし。特別投稿だで^^。

印象派最大の巨匠、大好きなクロード・モネ探求の時代後期の代表的な作例のひとつ『舟遊び(ノルヴェジエンヌ号で)』。

この作品はモネが自身の邸宅兼アトリエとして(そして終の棲家ともなった)購入したジヴェルニーの家の近郊にあるセーヌ川支流エプト川に船を浮かべ優雅に余暇を過ごす婦人たちの情景を描いた作品でして・・・。

本作に描かれる婦人のモデルは、後に妻カミーユと死別したモネの後妻となるアリス・オシュデ(※アリス自身も2度目の結婚となる)と前夫との間に生まれた娘たちで、右からブランシュ(次女)、シュザンヌ(三女)、そして画面のほぼ中央に描かれる舟端で釣り糸を垂らす白い帽子を被ったジェルメーヌ(四女)と配されている。

モネがカミーユを無くし、あんあに悲しんでたのに後妻を娶ってたとはチョット驚きのオーかな!

本作で最も注目すべき点は、描かれる三人の娘ではなくエプト川の詩情性に溢れた描写だと思います。

画面のほぼ中央から上下に、緑豊かなエプト側で優雅に余暇を過ごす娘たちの情景と、それを映すエプト側の水面が構成されていて、明らかにモネの興味は水面への反射や、吸い込まれるほど深い緑色の影を落す木々の表現に向けられていると思うし。

特に画面上部の河岸の情景とそれを映す水面の微妙に差異をもたせた繊細な描写は、観る者に強い感銘と心象的情景を抱かせますし。

また色彩表現においても、緑色と青色を主色としながら木の幹や婦人らが身に着ける衣服には赤味を含ませた色彩が、帽子には黄色味を感じさせる色彩が用いられており、絶妙な色彩的対比と相対的強弱性(アクセント)的な効果を生み出している。

なお東京の国立西洋美術館にはブランシュとシュザンヌの二名をモデルとした質の高い同主題の作品『舟遊び』が所蔵されているそうですよ~。

関連:国立西洋美術館所蔵 『舟遊び』

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